【ヨーガコラム】心肺能力

ヨーガコラムは、一木ヨーガスタジオ代表の一木富佐栄先生が、
ヨーガにまつわるあれこれを気ままに書いている読みものです

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毎年、12月中には翌年一年間のヨーガでの目標を立てています。

5年ほど前、来年は呼吸法強化で毎日カパーラ バーティ(呼吸法)をいつもより多くやるぞと決めた年があって、一年目は600回ぐらいだったと思いますが、それが年々数が増え、3年後にはほぼ毎日1500回やるようになりました。

カパーラ バーティは1秒間に2回ほどのスピードで行うので、1分間で120回。
(指の関節を使って呼吸数を正確に数えます)
となると1500回行うのにだいたい13分近くかかります。

1500回終わったら、大きく一息吸って自分の身体に注目します。
これが至福の時です。

ある日、えらく長い時間息を止めたままの自分に気がつきました。

あれ?ずっと息してなかった…
何分ぐらい息とめてたのかなぁ、と気になってきました。
カパーラ バーティのあと息を止めて保つ、というのは本来やらなきゃいけない事はないのですが、自然に息を止めて自分の身体に見入ってました。

いったい何分ぐらい止めてるのか、とても興味が湧いてきて時間を測ってみました。

すごい!
3分、楽々息とめてる。
もしかしたら海女さんになれるかも。
これって、心肺能力が上がってきたって事かな…
実際、カパーラ バーティを十分にやった後は誰でも長く息を止める事は出来るのですが…
でもやっぱりなんだか嬉しい。

しかし、ヨーガでは決して無理をしないのが基本で、もちろん呼吸法でも無理はしません。
なのでその後、どこまで保息時間が長くなるのかを追求しないまま今日に至りました。

そんな心肺能力が上がってきてるんじゃないかと密かに自信を持っていた私が、
中高からの同級生3名と、ずっと行ってみたかった猿島に行ってきました。

猿島は旧日本軍の要塞で、ガイドさんに案内していただき、1時間ほど島を歩きました。

最後に海岸への階段を降りて「日蓮洞窟」という所を見に行きました。
そんなに長い降りではなかったのですが、帰るのに同じ階段を登っていると、これが結構ハアハアと息がきれてきます。
同い年の2人は全然平気な感じで登っているのに…
以前はこれぐらいの階段、全然平気だったのにイヤだ、なにこれ。

今年8月に受けた健康診断で肺に影があるのが見つかって(13年ぶりに受けた健康診断で見つかり、肺癌ではないのはわかったんですが)もしかしたらその影っちゅうのが影響してるのかも…
やっぱり同級生2人は全然平気そう。
ちょっとちょっと、私だけ息が切れ気味なの?
2人には、健康診断のくだりを事細かに話していました。

「なんか私、ちょっと息が上がるわ…やっぱり例の影のせいで心肺能力が落ちてきてるのかも」
「はぁ?それってこの前の健康診断の時に見つかったっていう肺の影の事?
だいたいそれって13年前にもあった影で、治癒型結核の名残りではないか、っちゅうやつやん。絶対関係ないわ。
ふぅちゃん(私の事)の心肺能力が落ちたかどうかは知らんけど(京都弁)間違いなくアンタの心配能力は上がってるな」
うまい!
おっしゃる通り。

私はみなさんに、
人は病気になると同時に病人にもなっちゃいます。
昨日も同じ病に侵されていたのに、お医者さまから病気だよ、と言われた瞬間病人にもなってしまうんですね、って事を自分の体験をふまえて言ってます。

今回の私は、病気にもなってないのにちょっと影がある、というだけで病人ぽくそれを友人との差の理由づけにしたりして…

いかんいかん、ただの老化を肺の影のせいにしては。

でもまぁ、2人のうち1人はトライアスロンにも出場してるし、もう1人はずっとテニスやってるしぃ…
とやっぱり自分は普通と正当化?しようとしている私がいて。
やつらが私よりちょっと体力があるだけだ。

ハアハアと息があがる理由をしきりと考えている私でした。

【ヨーガコラム】13年ぶりの健康診断

ヨーガコラムは、一木ヨーガスタジオ代表の一木富佐栄先生が、
ヨーガにまつわるあれこれを気ままに書いている読みものです

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先日、健康診断に行ってきました。
50才の時に受けて以来13年ぶりです。
たまには受けたら、と友人にもキツく言われ、渋々行ってきました。

血液検査・血圧測定・尿と便検査・胸部レントゲン検査・身体測定。
10日ほどで結果が出ますと言われ、後日なんだかドキドキしながら結果を聞きに行きました。

「血液検査、全く問題ないですね。
血圧も110の62で大丈夫です。
便検査も異常ないですよ。
レントゲンの結果はお盆休み明けになるので、まだわからないですが、
ただ尿に血液反応があったので、再度尿検査をしましょう」
「えっ?尿に血が混じってるんですか…
あのぉ、それってどんな病気が考えられますか?」
「まぁ、年齢的に考えると癌とか」

はぁ…癌…
50年前に父が胃癌で亡くなった時、お医者さまから当人に対しての告知ももちろんなく、家族全員が父にひた隠しに隠していた癌という病名を、いともカンタンにおっしゃる。

そうなんですか…
時代はそういう事なんだ。
しかしなんだか釈然としないまま、
でも当然、再度尿検査をしていただきました。
「この結果が出る時にはレントゲンの結果も出てますよ」
「はい、よろしくお願いします」

また一週間後、結果を聞きに行きました。
「今回の尿検査の結果は異常なかったです」
「よかった、ありがとうございます」
「でも胸部レントゲンで、肺に影があるのでCTを受けてください」
「はぁ?」
こんどは肺かい。
もちろん、
どんな病気が考えられますか?とは絶対聞かず、紹介状をもらってまた別の大きな病院に行きました。

佐保田先生も、
いくらヨーガをやっていても病気になる事はあります、とおっしゃってました。
もちろん、そうです。
もし何かの病気だったとしても、この経験が生徒さんのお役に立てるかもとも思いました。

しかし凹むなぁ
肺に影…

あれ?なんか聞いた事ある。
そういえば、13年前に健康診断を受けた時、レントゲンで肺に影がある、って言われた。
知らない間に結核になっていて、自然に治ってる治癒型結核?っていうような事言われたのを思い出しました。
でも、そんな昔の影がいまもまだ残ってるのかなぁ…

CTの検査は朝8:30に病院に入って、結果がでたのが午後3時でした。

病院の先生は、大変長く待たせて申し訳ありませんでした、とおっしゃったあと、
「とても怖い思いをさせましたよね。
癌ではなかったですよ」と言ってくださいました。
「わぁ〜ありがとうございます。
ホッとしました」
「でも、この影は経過観察が必要です。
大きくなってないか、増えてないかとみなくてはいけませんね。
3ヶ月後にまたCTを撮りましょう」
「はい、お願いします」
優しい、本当に。
患者さんに寄り添っていらっしゃるお医者さまだと思いました。

父が亡くなった時、当時小学6年生の私は、
もし自分が癌になっても、絶対に知りたくないし教えないでほしい、と強く思いました。
我慢強い父が、病院のベッドであんなに苦しんでいる、私の記憶は鮮明です。

いまはテレビで、
2人に1人は癌になる時代、と言ってます。
時代は変わって、お医者さまが簡単に癌、という言葉をおっしゃる。
いろんな事を考えた夏でした。
でも一番強く思ったのが、
もっともっとヨーガをやろう。
心も身体も弱っちくて、まだまだ精進が足りんぞ!

佐保田先生にほんの少しでも近づいて、目標88才を元気に超えます。