
今月のテーマは手の基本体操です。
4つコースがあって、いきなりその全てを覚える事はかなり厳しいかと。まずはご自身が好きなコースの、特に気にいった動きと呼吸だけでもいいので覚えてやってみましょう。
肩から指先までの痛みや不具合の改善は期待できると思います。ゆっくり続けてやってみましょう。
布施幸子先生(呼吸が深まる)
毎朝のヨーガで、手の基本体操は、3番目に行う蓮華のお花を作り、肘を大きく回す動きを行っていました。
しかし、2ヶ月程前に、左手の親指がばね指になり、それからは手の基本体操を4種類全部行っています。
始める前に壁に背中をつけ、正しく立つように気をつけてます。手の基本体操で、呼吸も深まり、1日が元気に過ごせています。ばね指が改善するよう続けます。
大島悦子先生(ガングリオンの改善)
ふと気づくと左の手首にボコッとコブのようなものがありました。
一木先生にお見せすると、ガングリオンだな、と即答。通常ガングリオンは痛みを伴わないことが多いそうなのですが、可動する手首付近だったからなのか、手の平を床について体重を乗せると結構な痛みがありました。
一木先生から手の基本体操が良いよとアドバイスをもらい、毎日行ったところ2ヶ月ほどで痛みがなくなり、半年ほどでボコッとしたコブ自体も消滅しました。
手の基本体操を毎日行った、と書きましたが、全ての動きを毎日行うのは時間的に難しく、4つのパートからなる手の基本体操を1日1パートずつ行うやり方でした。
手の基本体操をご自宅で行うのにハードルが高い方は、1パートずつ行うとやりやすいかなと思います。
田口晶子先生(心が晴れる/信じて続ける)
毎回「とにかく好き」の思いで行ってます。
肩と胸が開き、前屈みになりがちな姿勢が整ったり、全身隅々まで気が流れる感覚が気に入っています。元気が湧き心晴れやかになります。生徒さん方や講師たちから手の基本体操でそれぞれの不調が改善されたお話しを聞くことが多く、信じて続けることの大切さを教わりました。
また、これまでは不調があってもつい受け入れて慣れてしまいがちだったことにも気づきました。今回のテーマを機に自分の課題である喘息改善、肺機能がアップすることを信じて、手の基本体操に取り組みます!
山田絵美先生(筋肉痛の予防・改善、肩や背中がほぐれる)
以前はよく制作作業などで重いものを扱ったり、力を入れる工程が続くと翌日以降もだるさが抜けなかったり、肩や背中が固まり頭痛が生じたりしていました。最近は作業の後、手の基本体操を部分的にでも行うようにしています。ほぐれる感覚が気持ち良く作業後の痛みも軽減してきました。
引野和弥先生(ガングリオンの改善)
左手首に3センチ大のガングリオンがありました。手の基本体操をはじめて少しずつ小さくなっているような?という感じに見えてきました。毎日続けてみたところ、半年程で全て消失しました。周りからは外科手術が1番早いと言われていましたが通院もせずに綺麗になり本当に嬉しかったです。このことでヨーガは日々少しずつでも続けることで身体と心によい巡りを与えてくれているのだと実感しています。
一木(肘の痛み改善)
68才から始めたゴルフで左肘を痛めてしまいました…
1番ひどい時は、湯船から洗面器でお湯を汲むことが痛くて出来ませんでした…
毎日簡易体操3番をやっていても、痛めてしまい痛みが続いていたのでこれは絶対に手の基本体操をやらなきゃと始めました(私の毎日のヨーガのメニューには手の基本体操は入っていませんでした)。
肩から指先までの不具合なら、だいたい簡易体操3で今までは治っていました。いつも簡易体操3をやっていても、さらに時間をかけて、じっくり痛みに向き合ってやります。それでも改善が見られなければ、手の基本体操の出番です。
みなさんも改善を期待して、ぜひ手の基本体操を続けてみてください。
動かしている所(特に指先まで)に意識を向けて行う。
手の基本体操(蓮華の花のポーズ)
方法
- かかとを合わせてつま先は60度ぐらい開き、膝の裏を伸ばして背中をまっすぐに立ちます。
- 息を吸いながら手のひらを正面に向け、指先まで力をいれて開きます。
- 息を吐きながら腕を大きく回して胸のほうに、手の甲を合わせて指先を胸に、息を吸いながら前から真横に腕を伸ばします。
- 息を止めて、下を向けて指先でつぼみを作って、そのつぼみを上に向け、少し開いて指先を肩に持ってきます。
- 息を吐きながら両肘を閉じます。
- 息を吸いながら肘を大きく上にあげて、吐く息で肩をしっかり回しながら下ろし両肘を閉じます。(3回繰り返す)
- 息を吸いながら胸をしっかり開くように肘を下から上にあげ、吐く息で上から肘を下ろしてきて両肘を閉じます。(3回繰り返す)
- 3回目に吐く息を続けて腕を下ろし、息を吸いながら親指を外に腕を回し、後ろで肩甲骨を引き寄せるようにします。
- 息を吐きながら腕を緩め、しばらく静かな呼吸で休みます。
効果
- 全身の血行とリンパの流れが良くなります。
- 風邪をひきにくくなり、喘息や気管支炎の改善も期待できます。
- 肩こり・腱鞘炎・ばね指・ガングリオンの改善が期待できます。
- 指先まで意識して動かすことで脳の働きが良くなります。
- しっかり呼吸ができるようになり、心肺機能も高まります。
- 肩甲骨を動かすことで肩甲骨周りの褐色脂肪細胞を活性化し、白色脂肪細胞をエネルギーとして燃やします。そのことで太りにくい身体になり、免疫力アップにも繋がります。