昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い免疫力が改めて注目されています。
コロナウイルスに限らず、外部から体内に侵入してくるあらゆるウイルスや有害な菌から身体を守ってくれる免疫力を上げるにはどんなことが有効か見ていきましょう。
目次
効果的に免疫力を上げるには
免疫とは何か
免疫力とは、外部から侵入してくる有害な異物(ウイルスや有害な菌など)を察知して排除する力です。
ひと言で排除と言っても、異物を察知して通報する機能・攻撃を指示する機能・実際に攻撃する機能・ウイルスの抗体を作る機能・死んだ細胞を排除する機能など様々な機能があります。
そして、免疫細胞の主体をなすのは血液中の白血球です。
この免疫細胞が日夜休まずに働いてくれているお陰で、病原体に侵されることなく私たちは生きています。
免疫力を上げる具体的方法
このような素晴らしい体内システム(免疫力)を健全に機能させることができれば、ウイルスを含めた外部から進入してくる有害物質を排除することができます。
では、免疫力を上げるには具体的に何をすれば良いのでしょうか。
腸内環境を整える
体温を上げて体全体の代謝をアップさせる
健康的な人間の平熱は、「約36.5~37℃」といわれています。なぜなら、人間の体にあるさまざまな器官や機能は、この体温の範囲内で正常に働くように構成されているからです。
栄養の吸収・エネルギーの代謝・老廃物の排出など、生きてゆくうえで欠かせない数多くの働きは、体内で起こる化学反応によって生じます。
そのため、人間は約36.5~37度の体温を維持して、できるだけ化学反応を起こりやすい状況(活性化)を作っています。
体温が約1℃低下すると、免疫の主体をなす「白血球」の働きが鈍くなり、代謝は約12%、免疫力は約30%もダウンしてしまうといわれています。
すると、感染症や生活習慣病、さらにガンにかかるリスクが高くなったり、他にもさまざまな病気を引き起こす恐れがあります。
逆に、体温を1℃上げると免疫力は約5倍にまでアップするといわれています。
手軽に体温を上げるには、運動や入浴がお勧めです。シャワーだけで済ませるのではなく習慣的に湯船にゆっくりつかったり、軽いジョギングやウォーキング、筋トレもお勧めです。
自律神経を整える
深くゆっくりとした呼吸は副交感神経の働きを高めますし、浅くて早い呼吸は交感神経の働きを高めます。また、吐く息は副交感神経を、吸う息は交感神経を刺激します。
ヨガではゆっくりした動きを呼吸に合わせて行ったり、緊張と弛緩を繰り返すことで自律神経の働きを正常にすることができます。
そして、必ず呼吸法を行いますので、上記のような呼吸による自律神経のコントロールを行うことができます。
さらに瞑想で脳を休息させることにより、リラックスできるだけでなく、自律神経を整える効果も期待できます。
趣味でストレス発散 笑う
さらに、免疫力を上げるのに効果的なことは、ストレスを発散することです。
趣味に没頭するのがお勧めですが、趣味がない方は好きなアーティストの音楽を聴いたり、お笑いを観て笑ったり、ただボーッとする時間を持つだけでも構いません。リラックスできることをしましょう。
さらに、「笑う」ことは免疫機能を活性化させるホルモンが分泌され、免疫力がアップすると医学的 に証明されています。また、ガンを抑制する作用の効果、認知症の抑制効果も期待されます。
日常的な習慣を見直すことで免疫力は上がる
免疫力を上げるために効果的なことをご紹介しましたが、すべて日常的な習慣が関わってきます。ご紹介したことを習慣にして、気長に続けることが免疫力を上げることに繋がります。
免疫力がしっかり働いていれば新型コロナウイルスのような感染症にも感染しにくくなりますし、万一感染してしまったとしても重症化する可能性は低くなります。
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