むくみを解消する方法

夕方になると靴がきつくなっていたり、朝顔がむくんでいる、何となく体が重だるい、雨の日は動きたくないなど、むくみに悩んでいる方は少なくありません。むくみの原因と解消する方法をご紹介します。

むくみを解消するにはむくみの正体を知る

むくみとは何でしょう？むくみとは脂肪のことです。

むくみは脂肪です

脂肪の形態のひとつは冷えて固まっている状態、もうひとつは溶けて流れる水のような状態です。

固まっている脂肪は、食肉を思い浮かべるとお分かりいただけると思いますが、あの白い脂肪の部分（ラード）と同じです。

そして、肉を加熱すると脂肪が溶け出して液体状になりますが、その液体状のものももちろん脂肪です。

そして、むくみとは後者の液体状の脂肪のことです。

脂肪は要らないもの？

脂肪というと要らないものと思われがちですが、脂肪は血液の素です。血液が活動により消費されると血管から脂肪が吸収されて新しい血液となります。

脂肪が多すぎるのは糖尿病や高血圧など生活習慣病の原因となりますが、適度に必要なものです。脂肪が少な過ぎると低血糖となり、貧血の症状が出たり、脳に十分な血液が届かずボーッとしたりという症状が起こります。

解消したいむくみの原因

むくみの正体が分かったところで、なぜむくんでしまうのか原因について考えてみましょう。

血液がサラサラ過ぎる

水分の摂り過ぎや、糖の不足、野菜食中心でローカロリーの食事をしていると血液がサラサラになり過ぎて細胞から水分が漏れ出てしまいます。

その水分は下半身に向かって流れて下半身がむくんで脚が太くなるのはもちろん、むくみのせいで足首が曲がりにくくなったり上がりにくくなったりして、つまづきやすくなります。

また、むくみのみでなく倦怠感・目眩・貧血などの症状が出ることもあります。

運動不足や座りっぱなしの姿勢

普段あまり動かない方は血行が悪くなりむくみやすくなります。また、デスクワークなどで座りっぱなしの方は、お腹や腰のあたりにむくみが溜まりやすくなります。

下腹部がぽっこりしてきたり、腰がなんとなく重だるい感じがする、お尻が大きくなるなどの症状が出ます。

寝過ぎ

寝過ぎによって肩がむくんで血行不良になり、腰痛のような痛みが肩に出ることがあります。

また、夜寝ている時には顔にも水（むくみ）が流れて、朝鼻水が出る、顔がむくむ、目の周りがむくんで血行不良になったことにより視力が落ちることもあります。

むくみによる顔の血行不良でしみ・しわ・くすみ・乾燥肌に繋がることもあります。

むくみを解消する方法

では、むくみを解消するにはどうしたら良いのでしょうか？いくつかむくみを解消する方法を見てみましょう。

水分を控える

むくみを解消するために、水分を摂り過ぎている場合は水分摂取を控えます。

1日2リットルの水を飲む健康法がありますが、これにより水分過多になっている可能性があります。特に、汗をかかない秋・冬・春には大量の水分摂取はお勧めできません。

また、運動やお風呂などで適度に汗をかくようにして余分な水分を排出しましょう。特にお風呂は水圧で下半身のむくみが頭に向かって上に移動し、顔や頭から汗になって排出されますのでむくみの解消にお勧めです。

体内の水分が適量であれば、血液がサラサラ過ぎて水が漏れ出ることもなくなりますのでむくみが解消されます。

食事のバランスを考える

野菜食やローカロリーの食事に偏っている方は、糖分や肉など高カロリーな食品もバランス良く摂取し、血液をサラサラな状態からある程度粘着質にします。

血液に粘着性があると細胞から水分が漏れ出ることはありませんのでむくみの解消につながります。

身体を動かす

身体を動かして流れを良くすればむくみも流れて解消されます。特に、ヨガは身体の流れを良くするのに効果的です。

また、脂肪は刺激を与えた部位から血液に吸収されますので、ヨガのポーズで刺激した部位の脂肪が血液に吸収されることによりその部位を引き締めることができます。

例えば、ねじるポーズはウエストや腰・お腹周りのむくみの解消と引き締めに効果的ですし、太陽礼拝などの全身を使った大きな動きのあるポーズは全身の流れを良くしてむくみも流してくれます。

また、足を上げる逆転系のポーズは特に下半身のむくみ解消と引き締めにお勧めですし、足の基本体操などの足を動かす体操はふくらはぎのポンプ機能でむくみを上に押し上げて脚を細くしてくれます。

生活習慣を見直す

このように、むくみは生活習慣から発生します。むくみを解消するには食事や水分摂取、体を動かすことや入浴など生活を見直すことで解消することができます。

難しいことではありませんので是非実践してみてください。