物心ついた頃から、とにかくなんだかすぐ体調を崩す子供でした。
といってもそれらは命にかかわるような病気ではなく、大したことないよねと思われがちなもので、それでも本人にとっては結構つらい症状でした。
●偏頭痛
●胃腸虚弱 (すぐ吐く、くだす)
●盲腸炎(中二で手術)
●扁桃腺を腫らしての高熱
●風邪をひきやすい
さらに大人になってからは
●頻繁に繰り返す膀胱炎
●尿路結石
のちにスキーによる骨折で
●腰痛
●座骨神経痛
などなど発症しました。
例えば頭が痛くなると(たいてい、どちらかの目の奥辺りからの痛みで)その痛みは嘔吐を伴い、時間とともに激しさを増し、もう吐くものは何も無くなったっていうのに、なかなかそれらの症状から解放されず、結構つらいんです。
さらにハタチを過ぎた頃から、偏頭痛に伴い視野狭窄も起こるようになりました。この時ばかりは、本当にビックリしました。
突然キュッと視野が狭くなって、おまけに見えてるところも、なんだか様子がおかしい。脳腫瘍…?
あまりにビックリして親にも言えず(その時はすでに父は亡くなっていて、母しかいない状況で、さすがに心配させたくないと)母に内緒で大きな病院に行きました。
視野狭窄を伴った偏頭痛はいつも以上に激しい痛みと嘔吐だったのに、検査の結果は全く異常なしと言われ、なんの解決策もないまま帰ってきました。
お医者さまに、痛みを止めてはもらえても、そもそもの偏頭痛を治してもらう事は出来ないんだなぁと実感しました。
それ以外にも、しょっちゅう吐いたりくだしたり…そんな私をみかねた友人が、佐保田鶴治先生のヨーガ教室を教えてくれました。
何をやっても長続きしない私が、ヨーガだけはボチボチと続ける事ができました。
なんかいい。
少しずつだけど、偏頭痛が起こる回数も風邪をひく回数も少なくなり、いろんなお薬を飲む事も減ってきました。
佐保田先生に習って5年経った頃、東京に移り住むことになり、佐保田先生にお電話しました。
東京でも佐保田先生のヨーガを続けたいので、どこか教室を紹介してほしい、とお話ししたら新宿住友ビルのカルチャーセンターにある佐保田ヨーガを教えていただきました。
そこでは古川咲子先生が佐保田ヨーガ研究科というクラスを開講されていました。
京都で5年ヨーガをやって、足を前に伸ばして座ってやっと足の親指が持てるようになった私が、突然研究科に入る事となりました。
それも佐保田先生直々のご紹介で…
あとでわかったんですが、京都から佐保田先生直々のご紹介で、なんだかすごい生徒さんが入ってくるらしい、とみなさん興味津々だったそうです。
それが、身体は硬くてヨーガの知識もなく、そういう意味でなんだかとってもすごい生徒が参加しました…
初めてクラスに行ってほぐしをやった後、ホワイトボードに書いてあった「ヨーガスートラ」という講義が始まったのには驚きました。
恥ずかしながら、なんの事かちんぷんかんぷんで…
身体もまだまだ硬く、みなさんとは桁違いにできないアーサナが多い私でしたが、
それでも身体が良くなる!
ドンドン良くなるぅ〜
と機嫌よく毎週通っていました。
事実、その頃にはほとんどの症状が出なくなってたんです。
あれほど頻繁に起こっていた偏頭痛や膀胱炎が全く起こらなくなってました。いやもう、私にとってそれって本当にすごい事なんです。
さらに6ヶ月ほど経った時、古川先生から「ヨーガ講師になりませんか?」と突然言われました。
はぁ〜〜〜私がですか?
え〜〜〜っ、ホンマですか?
でも、すぐ返答しなきゃいけないような雰囲気だし…
ヨーガ講師をやれるかやれないか、と聞かれればそりゃーやった事ないしやれないです。でもやりたいか、やりたくないか
と聞かれれば
やってみたい、と思いました。
私は古川先生に「ヨーガ講師やりたいです」とほぼ即答していました。
古川先生は大変聡明な先生で、当時住友ビルのカルチャー以外にもたくさんのお教室をもっていらっしゃって、
「じゃあ、4月から吉祥寺のカルチャーに行ってね」と言われ、そこから私のヨーガ講師としての歩みが始まりました。
古川先生から、このメニューでやってね、と言われるわけではなく、自由にやらせてもらえるのですが、毎週のメニューを考えるのが大変でした。
アーサナも、それまでのように自分のお気に入りをふぁふぁ〜とやってるわけにはいかず、これを教室でやると決めると家でもそのアーサナを時間をかけてずっとやってました。
佐保田先生や古川先生、また佐保田先生系列の先生方の本を読み、あっ、そうかこのアーサナはこの症状に効果的ですよって生徒さんにお話ししながらクラスをすればいいんだ、などと思考しながら進めていきました。
例えば、腰痛に関してはねじるポーズがいいと書いてあったら、それを生徒さんにお伝えするわけです。
ところがある日、お一人の生徒さんが、
「先生、簡易体操1って私の腰痛にとってもいいんです」
と教えてくださいました。
え〜っ、そうなんですね。じゃあ腰痛でお困りの他の生徒さんにも、それをオススメしましょう、となりました。
私の腰痛はその時よりずっと後に発症したので、自分の身体ではどのアーサナがいいか、わからなかったんですね。
それ以外にもたくさんの生徒さんから、このアーサナをやるとここが通った感じがします、などなどたくさん教えていただきました。
その頃から37年経ったいまも、常に生徒さんにいろんな事をお聞きしています。
体調どうですか?
おススメしたアーサナはやってますか?
やってみて、どうですか?
などと声かけしているのです。
いま私が少しでもみなさんのお役に立てているのは、大勢の生徒さんから教えていただいた事を、いろんな事象でお困りの生徒さんにお伝えする事ができるからです。
思えば私の体調がすぐれなかったのも、これらを克服して、その経験をみなさんにお伝えするためのものだったようにも思えます。
今年12月からヨーガ講師としてスタートした山田 絵美先生も、37年前の私同様これから育っていきます。
ウチの講師の先生方には甚だ迷惑な話だと思いますが、私は一木ヨーガの講師全員、私の家族だと思っています。
いまの講師の先生方が可愛くてしょうがないのです。
かけがえのない大切な宝物です。
なので、どうか新米 山田 絵美もよろしくお願いします。
横浜/大倉山・一木ヨーガスタジオの講師「山田絵美」のプロフィールはこちらをご覧ください。
また、いつみなさんにも突然「ヨーガ講師になりませんか?」と言うかもしれません。
その時はじっくり考えて良いお返事をお聞かせくださいね。

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