今月、学ぶテーマはパリヴリッタ系です。
パリヴリッタとは「捻った・回転した」という意味です。
頭骨を支えている椎骨は上から頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎とあります。
回転する際にはそれら全ての椎骨に意識を向けて、背骨を真っ直ぐに伸ばして動かしましょう。
脊柱の歪みは整えられ、身体の縦の通りが大変良くなります。
鼻の通りが良くなり鼻詰まりが解消され、胃腸の通りも良くなり胃もたれや便秘の改善も期待できます。 椎骨全般に意識を向けて行いますが、保っている時は特にウエストに意識を向けましょう。 ウエストは確実に引き締まってきます。
また脊柱の椎間孔には神経が束になって通っているので、その神経にも良い刺激を与え、身体の臓器やいろいろな部位にうれしい変化をもたらすことも期待できます。 ほとんどのパリヴリッタ・アーサナは息を吐きながら回転していきます。 もし呼吸がわからなくなったら「吐く息でねじる」と覚えましょう。
回転する際、背中は常に真っ直ぐに伸ばしておく。
パリヴリッタ・ジャーヌ・シールシャ・アーサナ
方法
- 両足を伸ばして座ります。
- 左足をまげて右足の付け根まで引き寄せて外に倒します。
- 右足の膝の裏をしっかり伸ばして、右手で無理なく持てるところを持ちます。(楽に右足の親指が持てるようなら、右手の人差し指と中指で持ちます)左手は右手の上に重ねます。
- 息を吐きながら背中を丸く、目はおへそを見るように腰を後ろに引きます。
- 息を吸いながら腰の下の方から前に押し出し、背中を反って首の前を伸ばし天井を見るようにします。
- 息を吐きながら頭を右膝にゆっくり近づけていきます。(膝の裏は常にしっかり伸ばしておきます)
- 頭と膝が着いた方は、顎を前に出して背中を伸ばします。
- さらにここから回転が入ります。まずは頭と膝が着いてない方は前屈しているその位置で背中を出来るだけ真っ直ぐにのばしましょう。
- 右肘を右脚の内側に、息を吐きながら胸を天井の方に向けるよう回転していきます。
- 左腕は顔の前に被らないよう気をつけて、吸う息で左体側を伸ばし、吐く息でさらに回転を深めます。
- しばらく静かな呼吸で保ったのち、7.に戻って顎を前に出している人は頭を膝に戻し、ゆっくり息を吸いながら身体を起こしてきます。
- 少し休んで呼吸が整ったら、同様に反対側も行います。
効果
- 胃腸の働きが良くなり、胃もたれや便秘の改善が期待できます。
- ウエストを引き締め、メリハリのある美しいプロポーションになってきます。
- 骨盤の歪みが整えられ、腰痛・坐骨神経痛の改善も期待できます。
- 脊柱の歪みを整え、椎間孔を通る神経を刺激して全ての臓器の働きを高めます。
- 鼻の通りが良くなり、アレルギー性鼻炎や花粉症の改善が期待できます。