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2025年5月 ウディヤーナ・バンダ

今月のテーマはウディヤーナ・バンダです。

ウディヤーナ・バンダはアーサナ(調身法)でもプラーナーヤーマ(調気法)でもなくバンダ(引き締め)という行法の一つです。
一木ヨーガの先生方は全員毎朝行うことが習慣になっていて、私ももちろん必ず毎朝5回行っています。

まずは先生方のお話を読んでくださいね。

布施幸子先生(朝から元気)

ウディヤーナ・バンダは毎朝の習慣にしています。
朝起きてトイレへ行き、喉のケア、鼻洗浄をして、ウディヤーナ・バンダを行います。
ウディヤーナ・バンダは横隔膜の引き締めですが、ジャーランダラ・バンダ(喉の引き締め)とムーラ・バンダの3つのバンダが行えます。
この3つのバンダが私の弱い部分を強化してくれていると思っています。
横隔膜を動かす事としっかり息を吐く事で呼吸の強化に。喉を締めることにより、喉の強化。
肛門を引き締めることにより、便秘の改善です。
ウディヤーナ・バンダをすると全身が活性化されて元気になります。

大島悦子先生(健康チェック)

毎朝行うことで健康チェックになっています。
前日食べ過ぎたり飲みすぎると上がりづらかったり、たまに朝一番で便が出た後に行えるととても上がりが良かったりします。
あとは内臓を引き上げて保っている時に触って確かめるのですが、筋トレをサボっていると触り心地がふわっとして、筋トレをしっかりやっている時は引き締まった手触りです。
身体って面白いなぁと思います。
ちなみに私はヨーガを始めてからウディヤーナ・バンダを習得するまで数年かかりました。
なかなか上がっている感覚が掴めない方も必ず出来るようになるので、諦めずに毎日続けて頂きたいです。

田口晶子先生(デトックス、肌荒れ改善)

一木先生の実演を初めて見た時の衝撃と、誰でも出来ると言われワクワクし、朝の楽しい習慣になりました。コツを掴むのにしばらくかかりましたが、お腹を凹ませてから上げる順序を守ったら出来ました。
お腹が上がったあと、手の平で下腹部を優しく触ったり撫でて保つと更に凹んで上がります。自然にお通じの量が増え、長年通院していた肌の悩み(湿疹による全身のかゆみ)も消えました。
丁寧にヨーガを行うと身体が応えてくれますね。特にウディヤーナ・バンダは嬉しい変化を実感しやすいと思います。

山田絵美先生(日々の変化に気づく)

お通じが調子良いことに加え、習慣として行っていることで、日々の調子の変化に気が付きやすいです。
たまに上げづらい時や違和感を感じる時は、前日・前夜の過ごし方(食事や夜更かしなどなど)に思い当たることがあったりするので、省みるきっかけになっています。

一木富佐栄(胃腸改善、心身共に活力を与える)

幼い頃から呆れるぐらいに胃腸の調子が悪かった私にとって、ウディヤーナ・バンダとの出会いは衝撃でした。
まずは胃痛が少しずつ改善し、胃が痛くて朝まで吐くということが無くなってきました。
腸に関しては時間がかかりましたが、酷い下痢を繰り返したり軟便が続くことも少なくなってきました。
便秘でお悩みの生徒さんにお勧めして、ウディヤーナ・バンダで快腸になってきた、などとお聞きすると更に大勢の方々にお勧めしたいと思うようになりました。
そして今ではウディヤーナ・バンダは私の人生にとって欠かす事の出来ない宝物となりました。
講師の先生方と同様に、ウディヤーナ・バンダで毎朝体調チェックを行い、全身に活力を与えています。
皆さんにとってもウディヤーナ・バンダが身体と心を大きく変えてくれる事を信じていますので、後は皆さんが毎日の習慣とされるかどうかです。
もちろん私は皆さんがウディヤーナ・バンダを日常の習慣とされることを切望しています。

ウディヤーナ・バンダ

【注意事項】

  • 胃と膀胱にほぼ何もない状態の時(朝起きて何も食べてない時が一番望ましい)に行います。
  • 循環器と内臓にかなり重い疾患がある方は指導者に相談して行いましょう。
  • いま治療の一環で生理を止めている方は行いません。(生理がある年齢の女性の場合、ウディヤーナ・バンダを行う事で生理が始まってしまう可能性があります)

●重要ポイント● 
可能な限り息を吐きだす。

 

方法

  1. 両足を肩幅ほどに開いて立ちます。
  2. 上体を少しかがめ、膝を軽く曲げ、手を膝の少し上あたりにあてます。(この時指先は5本揃えて内側に向けます)
  3. 息を吸って、その息を急速に吐き出します。(鼻から吸って、鼻から吐きますが、最後は「ハァー」と言って口から一度に吐ききります)
  4. 吐ききったら息を止め、顎を引き喉を締めます。(両手は足に押し付けるように体重をかけています)
  5. 下腹を少しひっこめるようにして腹部臓器を背骨に押しつけ、横隔膜を引き上げます。(息は決して吸わないのですが、腹部臓器を吸い上げるようなつもりで行ってみましょう)
  6. しばらく保ったのち、吊り上げた内臓や横隔膜を下ろしてから、顎の締めを解いて、静かに息を吸い、腕や肩の力を抜いて全身をリラックスします。

効果

  • 胃腸の調子を整え、便秘改善が期待できます。(毎日お通じがある方でも、さらに便と尿の出がよくなります)
  • デトックス効果(排便が促される事で)によって肌の調子が段々と整ってきます。
  • 体幹の一つでもある横隔膜を引き上げ動かす事で、内臓脂肪の軽減が期待できます。
  • 自律神経の働きを正常に向かわせます。
  • 生理痛・生理不順の改善が期待でき、妊活中の方はぜひ毎朝行いましょう。
  • ウエストを引き締め美しいプロポーション作りに役立ちます。
  • 全身に活力を与えます。
  • 喜怒哀楽に動じない平静な心を養います。