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2025年8月 シャヴァ・アーサナ

202508_シャヴァアーサナ

今月のテーマは「シャヴァ・アーサナ(屍のポーズ)」です。
シャヴァ・アーサナは身体を緩めるアーサナです。
それだけなのですが、完全弛緩となると大変難しいアーサナです。

シャヴァ・アーサナは動きのあるアーサナや簡易体操・基本体操を行った後に、時間をおかずに必ず行うアーサナです。
しかしシャヴァ・アーサナを単体で行う事はほとんど無いので、このアーサナでこんな良いことがあった、と感じることが難しいかもしれませんが、以下に書いたように素晴らしい改善を心身にもたらす事が期待できますので、長文になりますが読んでいただきたいと思います。

一木ヨーガでは、まず簡易体操やいろいろなアーサナで身体を動かし、良い刺激を与えると共に身体をほぐしていきます。
頭痛・腰痛・肩こり・関節の痛み・内臓の痛みなど、痛みのあるところは緊張しますので血行も悪くなります。

良い刺激を与えた後にシャヴァ・アーサナで全身を緩めると血行が良くなり、さらにいろいろな痛みの改善がみられるようになってきます。また身体を緩めると副交感神経が優位に立ち、自ずと自律神経も整ってきます。

更に免疫機能を正常化する際にも副交感神経の働きが必要となってきますので、副交感神経が優位に立つ状態が続けば免疫機能も正常化し、免疫力も上がってくる事が期待できます。

このようにシャヴァ・アーサナを行うと痛みの改善のみならず、自律神経を整えさらに免疫力も上げるという事にも繋がっていきます。
シャヴァ・アーサナを行っている時が、自分の身体の具合の悪いところを自分で癒している時間だと意識して、動きのあるアーサナや簡易体操・基本体操を行った後に時間をおかずに必ずシャヴァ・アーサナを5分以上行い、身体と心を整えていきましょう。

また、今月は「ブラフマームドラー(ブラフマー神の印)」も毎回行いますので、めまい・耳鳴り・難聴等の症状でお困りの方も、改善がみられるようになる事を楽しみにやっていきたいと思います。

ではまず先生方のお話しからお読みください。

布施幸子先生 

シャヴァ・アーサナ 疲労回復

1番好きなアーサナが「シャヴァ・アーサ」です。
最近のお気に入りの緩め方は、顎を引いて、首と頭の後をマットに押し付けて緊張してから緩めています。全身が緩むと内側からポカポカして、疲労回復が実感できます。

ブラフマー・ムドラー 喉の改善

首のほぐしは、頭と喉がスッキリします。
ブラフマー・ムドラーをすると喉への血流が良くなり、喉の改善によいと感じています。

大島悦子先生

ブラフマームドラー めまい

40歳を過ぎてから疲れやストレスが溜まると眩暈が起こるようになり、ブラフマームドラーを毎日行ったところほぼ眩暈がなくなりました。

田口晶子先生

シャヴァ・アーサナ うつの改善

30代後半から約7年間うつの治療を受けました。常にだるさと緊張が混ざったちぐはぐ感、睡眠中は悪夢ばかり見ていました。
治療4年目に一木ヨーガへ入会し、当時はシャヴ・アーサナで自然と涙が出てスタジオでよく泣いていました。心地の良い涙です。身体が芯から緩み、特に胸周りの硬さがほぐれたのを覚えています。

既に様々な環境でヨーガを行っていましたが、このように心身が救われたのは初めてでした。四原則を守ったアーサナの後、シャヴァ・アーサナでしっかり緩めて保つ大切さを教えてくださった一木先生のおかげです。

受診を卒業し10年以上経った今も体調に波ありですが、ヨーガの習慣のおかげで症状は軽く回復も早いです。
未だ改善中ですが同じような症状でお悩みの方に少しでもお役に立てられたらと思い、体験を書かせていただきました。

山田絵美先生

シャヴァ・アーサナ 能動的にととのえる

ヨーガを始めたばかりの頃も、自身では緩んでいると思っていたのですが、続けて取り組んでいるうちに、より体の隅々に意識が向くことや緊張している箇所に気がつくようになってきました。
心身を緩めることの心地良さが一層深まっていく感覚があります。
外的な刺激でなく、自らの力で能動的にととのえられるようになることが、自分への信頼にもつながっていく気がします。

ブラフマー・ムドラー 首の痛み改善

昔、すぐ首を痛めがちで、ヨーガを始める以前は整体などで首に負荷のかかりやすい体型と姿勢なので気をつけるようにと言われていました。当時は痛めては片側振り向けなくなり仕事中苦労するような事がありました。
現在はブラフマー・ムドラーも含め首のほぐしを習慣にしていて、首が楽になってきています。
作業の姿勢などで負担がかかった際はゆっくり丁寧に行うようにしています。弱点に感じていた首が安定してきたことで安心感が増しました。

一木

シャヴァ・アーサナ 身体と心の整え

ヨーガを始めた当時の私は(22歳)、身体カチコチでアーサナはどれも苦手で、シャヴァ・アーサナも出来れば避けて通りたいと思っていました。そしてその頃の私はシャヴァ・アーサナを軽んじていたように思います。
実際アーサナや簡易体操だけでも風邪をひいて詰まった鼻が通ったり、楽になってきたりしたのでシャヴァ・アーサナはちゃんとしなくてもいいかなと、心のどこかで思っていたかもしれません。

それが2~3年経った頃からちゃんとタイマーをかけてやるようになったら、風邪そのものを引かなくなってきました。
佐保田鶴治先生に教えていただいていた初めの頃は、横になって緩めようとしても緩んでいるかどうか分からず、とにかく早く起き上がりたいと思っていたのが、徐々に落ち着いて自身の身体を内面から見られるようになってきて、最後まで気持ちよく出来るようになりました。
心身ともに確実に整えてくれるのがシャヴァ・アーサナだと確信しています。

シャヴァ・アーサナ

●重要ポイント●
丁寧に隈なく全身をチェックして緩める。

シャヴァ・アーサナの手順

  • 身体を緩む形にする。
  • 実際に緩めていく。
  • 緩んだ状態を保つ。
  • 緩んだ身体に注目する。

方法

  1. 手足を伸ばして仰向きに寝ます。
  2. 目は軽く閉じて、口は少し開け、手のひらをできれば天井に向けます。
  3. 腕は身体から少し離して、足も横に少し開いておきましょう。
  4. この状態で全身を観察して緊張しているところを見つけたら必ず緩めていきます。
  5. 緊張しているところを見つけたら、息を吸いながらその部分をさらに緊張して吐く息で緩めます (手の場合:グーを作って吸う息で手首がかるく立つほど指先から肩まで緊張させて、吐く息で緩める。 足の場合:吸う息で足先を引きよせ足首を立てるようにして緊張させて、吐く息で緩める)。
  6. 緩んでいるかどうか自信のない部位も、その場所を意識しながらゆっくり息を吐いてみると緩める事ができます。
  7. また、気になるところがあれば少し動かしてみても緩める事ができます。
  8. 全身を十分に緩め、緩んだ状態でしばらく保ちます(その時に自分の身体に気持ちを集中して、 何か変化が起こってきていないかどうか見てみましょう)。
  9. 5分ほど保ったのち、少しずつ普段の状態に戻ります。
  10. 鼻から大きく息を吸ったり吐いたりしたあと、吸う息で両手両足を少し緊張させて吐く息で緩める、というのを2~3回繰り返してからゆっくりと目を開けて静かに起き上がるようにします。

効果

  • 身体を緩める事で全身の血行が良くなり、体温が上がります。これによって免疫細胞がより活性化し免疫力アップに繋がります。
  • 副交感神経が優位に立つことで自律神経が整い、身体のいろいろな不調の改善が期待できます。
  • 睡眠では得られない休息を心身に与えてくれます。
  • ストレスから解放され、幸福感が増して活力も湧いてきます。
  • ストレスから解放されることで(ストレスは免疫力を下げるので)免疫力アップも期待できます。